構造の確認

構造図は意匠図に基づいて作成しているが、やはり作図する人が違えば、勘違いや間違いも発生する。また、構造の理屈と意匠の理屈は異なることもあり、確認作業がかかせない。最後に図面をまとめる段階で時間もない所だが、意匠と構造の食い違いがあると、後々、困ったことになるので、確認作業がかかせない。約20年前に設計事務所の先輩に言われた通り、設計とは確認することだ。

構造躯体のパース

Revitで構造図を参考に構造内容を落とし込む。本来なら意匠図を見ながら図面同士の確認で終わらせることもあるが、実際に目で確認できるソフト上での確認の方が精度が高い。だが、こちらの方が時間がかかる。でも、ミスを少なくできるなら時間が多少かかってもミスが少なくなる方を選択したいと思う。この案件もかなり時間がかかったが、設計段階はほぼ終わった。着工までもまだかなり時間がかかりそうだが、一つ一つ問題を解決して、より良い完成を目指し続けたいと思う。

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もうひと踏ん張り

今週にはここ最近集中して取り組んでいた非住宅の鉄骨造の案件の申請届出の提出と施工者への見積依頼を行う予定だが、事は思ったようには動かない。住宅の場合、特に木造の場合は、私一人で意匠・構造・設備がほぼ完結するので、おおよその目途を付けながら同時並行で進めて行くことができる。だが、非住宅の鉄骨造やRC造となると、構造設計や設備設計は内容や業務範囲からして私のみで完結させることは難しく、他に依頼することになる。そして、他に依頼するということは、こちら側の計画内容や図面作成がある程度終わっていないと、バトンを渡すことができない。さらに、再びバトンを戻してもらわないとこちらの意匠設計も終わらないので、構造設計や設備設計からのバトンを待つことになり、もらってからようやく最後まで走りきることができる。また、最初の意匠設計から構造設備設計にバトンを渡す精度が低いとなおさら時間がかかる。

そして、流れで言うなら、意匠設計→構造設計・設備設計→意匠設計、となるが、実際はそんなシンプルな流れでは終わらない。この数日だけでも何度行ったり来たりを繰り返したことか。だが、その行ったり来たりの調整を行わないと設計業務は完結しないし、その調整で今まで見えていなかったことが見えてくる側面もあり、その行ったり来たりの作業をおろそかにすることはできない。

大学の設計演習でも、実際の設計の実務であっても、当初想定しているよりもその内容を完結させるには時間がかかる。予定では、今やっている作業も今月頭には終わっているはずだったが、まぶたがぴくぴくするぐらいの疲労感でいまだに取り組んでいる。この案件で手一杯なので、これが終わって落ち着いたら取り組もうと考えていた内容を手帳に書き溜めて保留にしているが、その欄から文字があふれるぐらいに項目も増えていく。だが、あともうひと踏ん張りすればいったんは終わる所までは来た。決めた期限もあるし、焦る気持ちもある。だが、そんな時こそ改めて手を抜かずに細部まで目をこらして進めていくことが重要だ。その最後のひと踏ん張りは今までやってきた量からすればちょっとの差ではあるが、結果的に大きな差になる。だから、頑張れ。

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特記仕様書

この1,2週間、朝から晩まで特記仕様書を作成している。特記仕様書とは、仮設工事・土工事、内装工事等の各工事の特別の内容を記載した文字だけの図面である。優先順位としては、意外にも計画内容が記載されている設計図よりも優先順位が高い図面となる。木造住宅等でも原則、特記仕様書を付けるべきで、実際、私も事務所を始めた当初は図面に添付していた。だが、フラット35の木造住宅工事仕様書の仕様が世の中的には当たり前となっており、施工者が工務店であればそもそも特記仕様書をちゃんと見てくれるか怪しい部分もあり、特記仕様書をしっかり作るよりは、現場監理をしっかり行った方が効果的なので、いつしか特記仕様書は作成しなくなった。

だが、現在図面作成している案件は中規模の非住宅の鉄骨造のため、万が一に備えてせっせと特記仕様書を作成している。また、特に日頃接しない鉄骨造のため、特記仕様書で内容を確定していこうとすると、設計図に戻って、この仕様で良いのかどうかを再度検討したりして、特記仕様書と設計図を行きつ戻りつしているので、とても時間がかかる。

直近で完成した案件は住宅ではあったが、1階RC造、2,3階木造の住宅だった。特記仕様書は作成していなかったが、特殊な案件だったため、詳細図作成にとても時間がかかった。だが、時間をかけて詳細図を作図した分、現場で困ることはほぼなかった。改めて、設計段階での図面作成を詰めて詰めて行うことがとても重要と感じた。

それもあって、特記仕様書の作成に今は必死に取り組んでいる。図面の精度が微妙でも施工者が優秀ならしっかりした建物が出来上がることもある。だが、図面の精度通りの完成もありうる。そして、設計者の本分は設計図をしっかり書くことである。図面も書きだしたらきりがない所もあり、現場が始まればあまり意味のない図面ということもある。どこで線引きするかのさじ加減もあるが、敷地の状況、計画内容、コスト面、等の要素を総合的に勘案すれば最低限の線引きすべき所は見えてくる。

この案件は申請・届出を15通程度は提出し、コスト面でもまだ調整に時間がかかることが明らかなので、今、必死に図面を書いても多くの修正が発生する可能性があり、無駄に終わる図面も出てくるかもしれないが、それでも設計者の本分である、検討を重ねた図面作成を詰めて詰めて行うことが結果に結びつくことも分かっているので、手を抜かず愚直にすべきことをしていくだけだ。高い山を息を切らせながら一歩ずつ登っている感覚に近いが、きっと頂上から見える景色は良いものになるだろう。

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司法試験予備試験の電子出願

2/16から予備試験の受験出願が始まった。法務省のHPを見ると、今年から電子出願も可能とのこと。受験のために毎回、住民票を取りに行って、その他書類を手書きして、郵便局に行って、と手間がかかる作業だったが、電子出願の場合、マイナンバーカードとパソコンでほぼ事足りるので、有難いことだ。

2/16の朝から電子出願の手続を行い、受験料もネットで振込ができるので、振込を行おうとするができない。何度か試すがやはりできない。なんで?と思いつつ、時間が経てば状況は変わるだろうと、翌日にも試すができない。申し込みから振り込みまで期限があったので、多少焦り出していたら、法務省HPにネット不具合のお知らせが出ていた。その翌日には無事振り込むことができ、手続きは全て完了した。

予備試験の受験は3年振り。10年以上前からなんとなくは勉強してきたが、仕事最優先で来たので、勉強しているとは言えない状態だった。だが、去年の春からは限られた時間ではあるが、ほぼ毎日勉強することができた。それでも司法試験の過去問3年分をなぞったレベルなので、今年の合格の望みはほぼない。来年も予備試験は受けるが、今のペースで勉強したとしても来年でもまだ難しいだろう。だが、去年からようやく勉強していると言える時間を過ごすことができているのは確かだから、着実に予備試験合格に近づいている感覚はある。ただ、今月は仕事が立て込んでいるので、1カ月の間、完全に法律は勉強はしていないが。

仮に司法試験に合格したとしても、弁護士としてやっていきたいとは思っておらず、やはり人生の最後まで建築士でありたいと考えている。だったらなんで予備試験の勉強を頑張るのかと自分でも思うこともあるが、建築士と弁護士の資格を持っている自分を想像した時になんとも言えないうれしい気分になる予感があるからだ。なんだそれ、という理由だが、そんな理由で何故か頑張れる。これだけ長い年月の間、たったそれだけのイメージで勉強しようという気持ちになるのだから、きっと私にとっては重要なことなのだろうと考えている。

設計の仕事をしていて最近強く思うことは、細かい所も自分なりに納得させていくことが重要ということだ。予備試験、司法試験の内容も細かい所までやっていると時間が足りないことは分かっているが、今更、効率性や時間がかかることを気にしても意味がないようにも思うので、程度はあるものの、自分なりに納得のいくように勉強を進めたいと思う。

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タイル1つで

タイルの仕様を決めるために約5時間、パソコン画面とにらめっこしている。調べたタイルメーカーはもう何社目か。各メーカーのデジタルカタログを何度も見直しては、作成しているパースにこれかと思うタイルの色味と風合いを落とし込んで確認するが、どうもしっくりこない。

少し前には別件でタイルの仕様を決めるのに5分で決められたのに。何故、5時間もかかるのか。

タイル1つでこんな時間を費やしている場合ではなく、他にも検討すべきことは盛り沢山だから、逆算すると恐ろしくなる。

だが、経験上、分かっている。タイル1つでこんなに悩むということは、このタイルは計画している建物に大きな影響があるということを。そして、ここで手を抜いたり、納得しないまま突き進むと、後々、後悔するということを。

たぶん今日中にはそのタイルの仕様は決まらないだろう。だが、これから誕生する建物のためにも、最低限、設計者である私が納得して決めていくことが、その建物のためにすべき最も重要なことなのだと思う。

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