建築主との打合せでガラススクリーンの話が出たのが約2年前。すごいものができるぞと喜んだかと思えば、人って信じられないと落胆し、捨てる神あれば拾う神ありとはこういうことかと達観したかと思えば、どうにもならないのではと目がさえて寝られない日もあった。そんな紆余曲折を経て、ようやくガラススクリーンの施工が始まった。
250×75×50のレンガ形状のこのガラスブリック。これを積み上げて一つのものにするために施工者、構造設計者、ガラスファサード設計施工会社等、多くの人達の協力を得てきた。前例がほぼないので、試行錯誤で準備を整えてきて、ようやくここまで来たという感じだ。
まだ始まったばかりでいろいろと困難もあるだろうが、安全と確実さをもって施工を進めてもらっている。おそらくこの1,2週間で積み上がるだろうが、設計者が今の段階でできることはほぼなく、あとは祈るのみの状態だが、現場に足を運んでその様子をしっかりと目に焼き付けたいと思う。