もうひと踏ん張り

今週にはここ最近集中して取り組んでいた非住宅の鉄骨造の案件の申請届出の提出と施工者への見積依頼を行う予定だが、事は思ったようには動かない。住宅の場合、特に木造の場合は、私一人で意匠・構造・設備がほぼ完結するので、おおよその目途を付けながら同時並行で進めて行くことができる。だが、非住宅の鉄骨造やRC造となると、構造設計や設備設計は内容や業務範囲からして私のみで完結させることは難しく、他に依頼することになる。そして、他に依頼するということは、こちら側の計画内容や図面作成がある程度終わっていないと、バトンを渡すことができない。さらに、再びバトンを戻してもらわないとこちらの意匠設計も終わらないので、構造設計や設備設計からのバトンを待つことになり、もらってからようやく最後まで走りきることができる。また、最初の意匠設計から構造設備設計にバトンを渡す精度が低いとなおさら時間がかかる。

そして、流れで言うなら、意匠設計→構造設計・設備設計→意匠設計、となるが、実際はそんなシンプルな流れでは終わらない。この数日だけでも何度行ったり来たりを繰り返したことか。だが、その行ったり来たりの調整を行わないと設計業務は完結しないし、その調整で今まで見えていなかったことが見えてくる側面もあり、その行ったり来たりの作業をおろそかにすることはできない。

大学の設計演習でも、実際の設計の実務であっても、当初想定しているよりもその内容を完結させるには時間がかかる。予定では、今やっている作業も今月頭には終わっているはずだったが、まぶたがぴくぴくするぐらいの疲労感でいまだに取り組んでいる。この案件で手一杯なので、これが終わって落ち着いたら取り組もうと考えていた内容を手帳に書き溜めて保留にしているが、その欄から文字があふれるぐらいに項目も増えていく。だが、あともうひと踏ん張りすればいったんは終わる所までは来た。決めた期限もあるし、焦る気持ちもある。だが、そんな時こそ改めて手を抜かずに細部まで目をこらして進めていくことが重要だ。その最後のひと踏ん張りは今までやってきた量からすればちょっとの差ではあるが、結果的に大きな差になる。だから、頑張れ。

田中洋平 について

大学で建築と法律を学びました。 大学卒業後は木造の戸建住宅やS造・RC造の事務所や福祉施設等の 様々な構造・用途の建築設計に携わりました。 また現在も、日々、建築と法律の勉強を続けています。 建築(モノ)と法律(ヒト)のプロフェッショナルとして 多様な知識・経験・考え方を通して、 依頼主が望み、満足し、価値を感じる、 一歩先の新たな価値観を提案します。
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