タイル1つで

タイルの仕様を決めるために約5時間、パソコン画面とにらめっこしている。調べたタイルメーカーはもう何社目か。各メーカーのデジタルカタログを何度も見直しては、作成しているパースにこれかと思うタイルの色味と風合いを落とし込んで確認するが、どうもしっくりこない。

少し前には別件でタイルの仕様を決めるのに5分で決められたのに。何故、5時間もかかるのか。

タイル1つでこんな時間を費やしている場合ではなく、他にも検討すべきことは盛り沢山だから、逆算すると恐ろしくなる。

だが、経験上、分かっている。タイル1つでこんなに悩むということは、このタイルは計画している建物に大きな影響があるということを。そして、ここで手を抜いたり、納得しないまま突き進むと、後々、後悔するということを。

たぶん今日中にはそのタイルの仕様は決まらないだろう。だが、これから誕生する建物のためにも、最低限、設計者である私が納得して決めていくことが、その建物のためにすべき最も重要なことなのだと思う。

田中洋平 について

大学で建築と法律を学びました。 大学卒業後は木造の戸建住宅やS造・RC造の事務所や福祉施設等の 様々な構造・用途の建築設計に携わりました。 また現在も、日々、建築と法律の勉強を続けています。 建築(モノ)と法律(ヒト)のプロフェッショナルとして 多様な知識・経験・考え方を通して、 依頼主が望み、満足し、価値を感じる、 一歩先の新たな価値観を提案します。
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