年末年始

例年同様、今日は1/1だが図面を書いている。一昨年の1/1は能登半島地震の揺れを感じながらいつものカフェでパソコンに向かって図面を書いていた。去年の1/1も図面を書いていた。

去年は物価高等の諸事情でいくつかの案件が止まっているような状況にも関わらず、振り返ると忙しかったという印象しかない。案件が止まっているような状況で、何故、忙しかったのかは分からないが、常に集中して図面を書いていたような気がする。

去年の年末にはいくつかの止まっていた案件が動き出して、一気に忙しくなってきた、と考えていたら、過去にないような案件のプレゼン提案依頼も舞い込んだ。また、打合せが終わった後に気づいたが、昨日の12/31も別件で打合せをしていた。さすがに12/31の打合せは初めてだったが。我ながら正月から年末まで年中忙しくて大丈夫ですか、と聞きたくなる。

ただ、自分に言いたい。大学の図書館で将来の展望を見出せないような不安の中で受験勉強をしていた頃。北大工学部の噴水前で青い空が灰色に見えたようなあの瞬間。3ヶ月以上休日が取れない中であまり良いとも思えない建物の図面をひたすら書いていた設計事務所での暗澹たる気持ちの頃。図面を書く時間よりも部下のクレーム対応の時間が長く思えるような時間を過ごしていた頃。それらを考えれば、決して恵まれた状況ではなくとも、自分の気持ち一つで好きな設計に打ち込めるこの状況に感謝すら感じる。今の私がすべきことは究極的には、より良い建物の設計を行うことだけだからだ。だから、今日が正月だろうが、休日だろうがは関係ない。無理ないペースで設計の仕事を継続することができるだけでも有難い。

私は体は丈夫な方だが、それでも設計の仕事を続けられるのは長くてあと30年、できればあと40年と考えているが。おそらく来年の年末年始も図面を書いているだろう。その翌年も、さらにその翌年も。できるだけその時間が長く続くことを祈る。それが続けられるように今年もできるだけ頭を動かしながら、最善を尽くして設計に向き合っていきたいと思う。

田中洋平 について

大学で建築と法律を学びました。 大学卒業後は木造の戸建住宅やS造・RC造の事務所や福祉施設等の 様々な構造・用途の建築設計に携わりました。 また現在も、日々、建築と法律の勉強を続けています。 建築(モノ)と法律(ヒト)のプロフェッショナルとして 多様な知識・経験・考え方を通して、 依頼主が望み、満足し、価値を感じる、 一歩先の新たな価値観を提案します。
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