田中洋平建築設計事務所
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円形積層ベンチの広場


2018 / 兵庫 / 公園(プロポーザル案)

阪急神戸三宮駅東口の北側に位置する「さんきたアモーレ広場」の再整備にあたり、
神戸の玄関口にふさわしい、より多くの人に愛される空間となる広場とすることを求められた。

三宮を行き来する人にとって昭和60年からあった、さんきたアモーレ広場は
多くの人達の”記憶”に残っている場所です。
そこでは、学生時代の友人と久しぶりの再会のために待合せをした人もいれば、
毎年1月17日に花を手向けて鎮魂の祈りを捧げた人もいます。
その広場に集積されてきた記憶を引き継ぎつつ、
未来の三宮を行き来する人の記憶も集積していけるような場所となるように計画しました。
また、さんきたアモーレ広場は周辺には
JR、阪急、阪神、地下鉄等の駅が集まり、
百貨店や三宮センター街も近く、三宮の中心地です。
しかし、これといったアイコンになるような待合せ場所もなく、
強い個性をもった”象徴”的な場所も見当たりません。
そのため、「えき=まち空間」の中央に位置するだけの象徴性を加味した場所となるように考えました。
そして、三宮の中心地ということもあり、
周辺には人々が憩える空間があまりありません。
そこで、その待合せ場所という目的に加え、
シンプルながらもいろいろな”機能”を付加させることでより魅力的な広場になるように考慮しました。
さらには、多くの人が集まり、大人や子供やお年寄りも利用することを前提に”安全”面にも配慮しています。
以上のことを踏まえて、さんきたアモーレ広場が
これまで以上に多くの人で賑わい親しまれる場所として、
神戸の玄関口にふさわしい多くの人に愛される空間となるように生まれ変わるように計画しました。