2020 / 熊本 / 木材加工場(プロポーザル案) 大工の研修等に活用できる、無柱空間の木材加工場の計画。 くまもとアートポリスの理念に沿った、県産流通木材を使用し、 架構自体が美しい、新しい木造空間が求められた。 熊本を代表するものと言えばやはり熊本城である。 熊本地震では大変な被害を受けたが、今は復興を象徴する存在でもある。 計画の木材加工場は年々減少する大工達の技術向上に貢献し、 それを盛り上げるための存在としての要望主旨のため、 熊本城の存在とこの木材加工場の存在が重なった。 そのため、木造では技術的には難しいが、構造設計者と検討を重ね、 熊本城の石垣である武者返しの形状を木材加工場の屋根になぞらえ 武者返しを隠喩した、おおらかな大屋根を計画した。 |