建物を引き渡す時に場合にも寄るが、記念のものをプレゼントすることがある。予算や建築主の好みやタイミングによって渡したり渡さなかったりもあるが、今までにシンボルツリーや照明をプレゼントしたことがある。そして、もう少しで引き渡す建築主との打合せの中で表札の話が出て、優先順位で言うとそこまでではなかったが、金額的にもプレゼントするのにちょうど良い感じがしたので、樹種の希望を聞いた上で建築主好みの表札用の銘木を探すことにした。

探し始めると意外とないもので、テーブルに使うような銘木を扱う会社は多いものの、表札の銘木を扱う会社は稀だった。ただ、これはと思う会社や取扱い樹種を参考に北は北海道から南は福岡まで建築主が気に入るような表札用の銘木を探した。そして、ようやく京都の銘木を扱う会社から参考画像を取り寄せ、建築主にも確認した上で購入した。建築主の知り合いに書道家の先生がいるらしく、その書道家に書いてもらう予定である。
表札と言えば外構工事の一部でしかなく、カタログから選ぶことがほとんどだが、銘木の表札で、かつ、書道家の字でそれを製作するというのは初めてなので、表札がかかった家の完成形も楽しみだ。